>>633
今のAIとLISPが生み出された時代のAIとは全く違うからねえ
今のAIは本質的にはパラメータの最適化だよ

ところが当時のAIは記号処理(数式処理…つまり数式のままの微分や不定積分とか…だって
70年代初頭頃まではAIのテーマだったんだから)が中心で、その記号処理がAIに求められた時代に
科学技術計算向けのFORTRANやALGOLあるいは事務計算向けのCOBOLといった本質的には数値計算しか
できない言語しかない時代に、ATOMの概念を持ち込んで更にリストの任意の入れ子のデータ構造によって
記号のプログラム上での直接的な表現とそれら多数の記号から成る複雑な構造(特に言語の構造として
Chomskyの主張した句構造)の処理をサクサクと書けるLISPは当時の人々の眼には画期的に映ったのは
容易に想像がつく

要するに「AI」という言葉の表す内容とその研究の推進に必要な技術がLISPが生まれた時代と今とでは全く違うと
いうだけの話