こういう流れらしい。


.NET Coreとは? 2017年6月6日

.NET Coreがリリースされて約1年経ち、ようやくビルドツールも正式版としてリリースされるに至った。
本連載記事では、「Linuxを中心にクロスプラットフォームで開発できる.NET Core」という視点で、開発の方法を説明していきたい。

.NET Coreの歴史
Windows上でのみ動作する.NET Frameworkは、2002年に最初に登場して以来、バージョンアップを重ねてきた。
それに対し、Windows・Linux・macOSで動作するクロスプラットフォームな.NET Coreが発表されたのが、2014年11月12日のことである。
このとき、今までWindowsのみをサポート対象としてきた.NETが、LinuxやmacOSもサポート対象としたことに加えて、最初からGitHubでオープンソースとして公開されたことにも驚きがあった。

クロスプラットフォームを動作環境とすることに関しては、Monoプロジェクトという先人がいた。
Monoプロジェクトは.NET Frameworkの互換環境をLinuxやmacOSを含めたスマートフォンOSにすることを目標としており、その中にはGUIフレームワークも含まれている。
Monoプロジェクトは現在、Xamarin社が開発・サポートをしており、スマートフォン向けのクロスプラットフォーム開発環境であるXamarinブランドの製品を提供している。
そのXamarin社が、2016年にMicrosoft社に買収されて今に至っている。

Monoが.NET Frameworkそのものと互換性のある環境を目指していることに対し、.NET Coreは.NET Frameworkのサブセットとなる機能をクロスプラットフォームで提供することを目標としたわけである。
そして、.NET Coreの発表から約1年後の2015年11月5日にRed Hat社がMicrosoft社と協力し、Red Hat Enterprise Linux上での.NETのサポートを発表した。

.NET Coreの特徴はいくつか挙げられるが、ここでは特に「クロスプラットフォーム」「オープンソース」「軽量」「フレキシブル」の4点について強調したい。
http://www.buildinsider.net/language/dotnetcore/01