今後の最悪のシナリオをどう想定し、対策を立てているのか質問が飛んだが、
副社長は表情を変えずに、「水を入れ続け、原子炉を安定させることに尽きる」
と繰り返すばかりだった。
発表を訂正したことは、東電の情報把握、伝達能力や、発表内容への不信感を
際立たせるだけの結果になった。
1号機では原子炉建屋内の放射線量が毎時200ミリシーベルトに達したとして、
復旧作業が中断された。東電の情報、安全管理面の不備までも浮上し、
改善への動きは一向に進ちょくしない状態が続いている。