しばらくして警察官が到着。事情を説明しているとジジィの方の事情聴取をしていた
警察官が「向こうは謝りたいと言っているけど、どうする?」と言って来た。
完全に「はぁ!?」と思った。ひたすら怒鳴り散らして「俺は謝んねぇからな!!」とか
言ってたヤツの台詞とは思えなかった。
実際にジジィの所へ行ってみれば、ジジィは薄汚いニット帽を脱いで
態度を180度変えて謝ってきた。警察官も「双方で謝って済ました方がいい。」と
言うのでこっちも謝ったけど。

後で何で警察が来た途端に態度が一変したのかジジィが居ない所で聞いてみた。
「アレは多分今回に限らず以前にも同じような事をしているよ。推測だけど。」
「だから自分で言うのも何だけど、我々(警察)の怖さを知っているからだと思う。」
「電車の中はああいう変なのが居るから、今後乗る時は気をつけて下さい。」
という返事だった。

勿論ジジィは片手に缶チューハイを持っていた。
酒飲みジジィは相手にしたくない。