>>825  工業系学校では比較的使ってるんだけどね。自動制御理論(主に帰還制御理論)は必修科目で
週に2時限180分で宿題演習付きで1年間の講義があり、そこでは(微分方程式を解く)
ラプラス変換が必修・必須なのだが、「あまり頭に残ってない」「学んだ記憶がない」ってのがあって、
新人配属現場でヨホド詰め込み直さないと折角の知識が忘却に埋もれて活きてこない。実はかなりの人数が学んではいる。

★整備新幹線の高張力架線採用による高速化=微分方程式を解いて振動伝播速度に着目した
合理的設計に切り替わるのに30年余を要してしまった(=教養の「力学」で張線の解き方の演習はしている)し、
★戦後、航空界から鉄道に流れてきた、ゼロ戦設計組は、二次振動系の減衰定数 ζ の使用を回避して
非常に曖昧な「バネ下荷重」論で解説を貫いたため、微分方程式の過渡解で過渡応答を論じていることが隠れてしまい、
未だに「バネ下荷重軽減」として斯界に通用している。せめて並記してくれていたら過渡応答解析に目が行ったものを!
★ローリング共振では北海道江差線の高速貨物コキ107脱線事故(2012年?)で、検討抜けが判明、
★ピッチング共振では東海道線鶴見事故(1963年11月)での曲線出口部緩和曲線のカント逓減部での
ワラ1型輪重抜け脱線転覆事故の2重衝突で161名が亡くなる大惨事発生!共に軽荷重時の烈しい共振の見落としだった。

鶴見事故は、アナコンが開発研究機関に一渡りした直後の大事故で、ワラ1型の過渡特性検討が間に合ったかどうかの
微妙な時期だが、その50年後のコキ106/107コンテナー貨車、軽負荷時共振脱線事故は、設計時に留意されていれば
避けられた可能性のある事故で、単線区間で発生のため幸い物損で済んだが、簡易なアナコンでシゴいていて
頭の隅に「共振現象」の怖さが染みついていたら、ひょっとして避けられたかも知れない!
というのが産業界、工科系・工業教育界としては超多数派だった「電子管式微分方程式解析装置=アナログコンピュータ」記事執筆の動機だが、
wikipedia「アナログ計算機」2017/02版では細々の研究中心に述べられていて受入拒否されて、別項となり削除・追放の標的とされてしまった。