近鉄南大阪線の橋脚傾く 増水が影響か、再開めどたたず
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29829410V20C18A4AC8Z00/

大阪府のほぼ中央を流れる大和川で25日、川にかかる近鉄南大阪線の橋の
橋脚1本が傾き、近鉄は同日午前から大阪阿部野橋(大阪市阿倍野区)―
河内天美(大阪府松原市)の上下線で運転を見合わせた。近鉄は川の増水
が原因とみている。運転再開のめどは立たず、少なくとも約16万2千人に
影響が出た。
同日午前6時半ごろ、橋脚の傾きを知らせるセンサーが異常を感知した。
担当者が現地で調べたところ、1本の橋脚が上流側へ約7センチ傾いて
いた。線路にも2センチ程度ゆがみが確認された。
近鉄によると、24日夜から降り始めた雨の影響で水位が上昇。増水によって
川底の土砂が流されたため橋脚が傾いたとみられる。
この橋梁は1923年に完成。2017年10月の台風21号による増水の影響で
別の橋脚が約2センチ沈んだため、17年12月以降営業運転を続けながら、
川に設置された橋脚の土台部分を補強する工事を実施していた。
大阪管区気象台によると、大阪府内は24日から一時激しい雨に見舞わ
れた。近鉄南大阪線は大阪市阿倍野区と奈良県橿原市を結んでいる路線。