種村の著作が売れなかったのは内容の貧しさもさることながら、読者の大半がお金のない
学生さんだと分かっていながら、文庫や新書で出版する配慮がなかったからである。
著書のほとんどが文庫化された宮脇と大差をつけられたのは当然だ。