物理的な限界図を描いて、そこに飛び込まないで済む様々の方式を開発するもの>>858,859
実構成に当たり、ATS-Sxのような点照査にすると、大きな余裕を採らないと危険域に入ってしまう。
たとえば地点で60km/h照査があって、そこに最高100km/hで進入する場合は、照査点の後ろ側に
100km/hで止まれるだけの制動距離を保証して物理限界に達するように設置する。
一種、安全のために必要とされる「無駄」であり、
P方式(パターン照査方式)はそれが必要ないからD-ATC、DS-ATC、各種無線閉塞に急速に広く普及したのだ。

福知山線で事故後にP/S併用の拠点Pにしたが、過速度速照がSwばかり先に働いて、
P速照は全く動作しなかった理由は、このATS-Sw点照査のための減速距離を採って設置するから、
目標点・停止点めがけたパターン照査で良いATS-Pより先にSwが当たってしまうというお粗末。
ちゃんと双方の動作図を書いていたら、点照査Sw特有の減速距離に気付いて、
最初からその手前にP速照パターン設定しただろう。
いまはそういう調整をしてP搭載車はP速照が先に働くよう設定し直した。

基本動作図を馬鹿にしてはいけないのだ。