読売テレビは、左腕に軽いけがと報道

奈良県三宅町にある近鉄橿原線の踏切で15日、高齢者用の電動カートと特急列車が衝突しました。電動カートに乗っていた90歳の女性は通行人に救助されて脱出し、命に別条はないということです。

 事故があったのは、奈良県三宅町大字石見にある近鉄橿原線の踏切で、15日午後7時ごろ、近鉄の職員から「列車とシニアカー(電動カート)が接触した」と警察に通報がありました。

 警察によりますと、近所に住む90歳の女性が電動カートに乗って踏切を渡ろうとしたところ、タイヤが線路のレールにはさまって動かなくなり、橿原神宮前駅行きの4両編成の特急列車と衝突しました。

 女性は直前、通行人の女性に救助され、その際に左腕に軽いけがをしましたが、命に別状はないということです。列車の乗客や救助した通行人の女性にけがはありませんでした。

 女性は警察の聞き取りに対し、「(電動カートが)動かなくなったので降りて動かそうとしたが、遮断機がおりてきてしまった」と話しているということです。

 この事故により、近鉄橿原線は平端駅と橿原神宮前駅の間で、一時運転を見合わせていましたが、約1時間後に運転を再開しました。事故の影響で上下線あわせて15本が運休となり、約3000人に影響が出たということです。