カシオのGショックは、日本で発売したときはまったく売れなかった。

そもそもカシオは安物の代名詞。
カシオの時計なんて、持ってるほうが恥ずかしいメーカーだった。

ところがアメリカで人気というニュースが伝わると、
日本でも大ブームとなった。
カシオが突然、おしゃれアイテムに変身したのだ。

日本でどれだけ広告費をつぎ込んでも、
カシオを、おしゃれイメージにすることは無理だったろう。

熊野の毛筆メーカーが、その技術で化粧筆を作ったときも
「書道の会社がww」と日本では相手にされず、
社長がアメリカに乗り込んで営業をかけ、
マックスファクターが採用。
ハリウッドのメイク担当が使い、ハリウッド女優の間で話題になり、
今では高級化粧筆の定番となった。

オニツカタイガーも、そのダサい名前で消えたのに、
ヨーロッパ人気が伝えられると、日本でもブランド復活。

日本メーカーは欧米でヒットを目指せ。
すると日本では何もしなくても、勝手に日本人は飛びつく。