今、当社の人員構成を見ても、16万人の社員のうち9万人がパートタイムの社員なんですね。残る7万人がフルタイムの社員で、
そのうちの約6万人がセールスドライバーです。9万人弱のパートタイム社員の大半が、宅急便センターやターミナルでの作業や、集荷・配達をしています。

よって、パートタイムが集まりにくくなるということは、当社のオペレーションにとって打撃が大きい。昨年の夏ぐらいから急速に
パートタイムの集まりが悪くなってきた1つの大きな原因は、社会保険の適用範囲拡大です。
私はそのこと自体については何も反対しないし、あるべき姿だと思っていますが、想定以上に社会保険の適用を嫌がる人が多かったのです。

週20時間を超えると、社会保険が適用になります。週20時間前後働くパートタイムの社員は、絶対数としては非常に多かったわけです。
どちらかというと社会保険が適用されないよう、労働時間を減らす選択をした方たちが、非常に多かった。

ということは、これまで例えば1日4時間、週5日で週20時間働いていた方々が、それより短い働き方にシフトしなければいけなくなった。
例えば週4日勤務に減らそうという話になるんですよね。それだけでも、相当大きな戦力減少になりました。
そして、減少した分を新たな採用で補えるかというと、なかなかそうもいかなかった。