日テレ「仰天ニュース」に出演者が異議 相次ぐテレビの“歪曲編集”−女性自身
https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/1863922/

5月26日に放送された『ザ!世界仰天ニュース 2時間SP』(日本テレビ系)が物議を呼んでいる。
「体に良い物しか食べない! こだわりすぎた女性の悲劇」と題して再現VTRでエピソードを紹介。
しかし実名で体験談を提供し、VTR出演もした女性がその内容に異議を唱えているのだ。
番組の再現VTRによると、女性は学生時代の失恋から「もっと痩せていたら」と思い、食への関心が高まったという。
特に日本の伝統的な食文化にのめり込み、「体に良い食べ物しか食べない」という考えに。そこからタンパク質やミネラルといった栄養が豊富な白米ばかりを食べるようになったと紹介された。
だがその後、体重が30キロ台に減るなど体調に異変が。坂道で足が上がらなくなる、夜に激しい胸の痛みに襲われるといった症状が生じる。病院で診てもらったところ、「摂食障害」と診断されたという。
そのことについて番組は、「特にビタミンB1が足りなかったと思われる」と紹介。続けて、「これが不足すると食欲不振や倦怠感、神経に症状が出るので手足が動かしにくくなることがあり…最悪は心不全で死に至ることも」と説明した。
女性が体調を崩したのは、あたかも“ビタミンB1不足が原因”だと視聴者の多くが受け取るような番組づくり――。しかし、事実は異なるようだ。
体験談を提供した女性は27日にTwitterを更新し、こう憤りを露わにした。
《昨日「世界仰天ニュース」という番組に出たら、お米ばかり食べるきっかけがなぜかお米の栄養素に着目したことになってた。
全然違う。お米の文化的側面に魅了されたことを説明したし、栄養素を気にして食事をすることは嫌いだと散々説明した。番組制作者が理解できないことは事実ではないことなのか》
さらに《取材に来る前からストーリーが決まっていたんだろうなあと思う。でも取材者は実際に取材してみて想定と違ったら頭を切り替えないと取材の意味がないと思う。
限りある時間枠の中で視聴者に分かりやすく伝えなければならないことは分かる。でも、そのことと事実を変えるのは違う》と続け、
《悩みに悩んで苦しんできた人生をエンターテイメントとして消費された気分でもやもやする。というかそれがテレビなのか》と複雑な心境を吐露していた。
また《当時坂道を登れなくなったのはビタミンB1不足なんかではなく、ガリガリに痩せすぎて筋肉が落ちまくったから(と取材時に説明した)。ビタミンB1話はどこからやってきたのか。
当時医師からもそんな指摘はされていない》と、事実が歪曲されていたことも指摘。