箱根駅伝4連覇中の青山学院・原 晋 監督(51)が今思うこと感じたことを記す「原監督のハッピー大作戦」。
第5回のテーマは、日本相撲協会を退職した元貴乃花親方(元横綱)について。
協会と元貴乃花親方サイドはなぜ平行線のまま「平成の大横綱」が角界を去ることになったのか。原監督が分析した。

元大横綱の退職という結末は残念でならない。元貴乃花親方サイドと協会サイド。
昨年の暴行問題から対立が深まったように見えたが、その後も議論がかみあわないどころか、
同じテーブルに乗ることもない。がっぷり四つに組むこともなく、最悪の形を迎えてしまった。

パワハラ問題なども含め、騒動の多いスポーツ界。
今のスポーツ界は注目され、観察の対象にはなっているが、改革の当事者にはなれていない。
何がおかしいのか、何の改革が必要なのか。
その主体(テーマ)が見えてこないから、議論はかみあわない。それは今回の元貴乃花親方問題にも見え隠れする。