立派やと思う、
立派やと思うで、あの父親は。

大病院見たが、かなりの地方都市の田舎の山の中にある病院やな。
父親が一代で病院築いた言うことは、
地方都市の資産家の息子はんやったいうこと。
政治家や行政を動かさんと、あれほどの大病院は作れんやろ。
地方の名士のご子息や。

その御方がテレビに顔出しで出たいうことは、
放送されるやいなや、
あの病院の一家には落ちこぼれの雀士がひとりおることが、
話として広まったいうこと。
そうなることがわかりながら、
逃げも隠れもせず、
プライバシー放棄というテレビ放映の戦場へ、
顔出しで出た父親は、武士やった、思う。
わしが逆の立場なら、
絶対にテレビには出ん、思う。
己一代で築いた大病院、
その娘が雀士とは、地方都市においては恥の文化ゆえのこと。
して、
父親も、母親も医師にならなかったことは責めてはおらん、
それが事実。
なぜならば、
他の子供二人は共に歯科医。
あの病院の中の口腔外科でなければ、
歯科医はあの大病院を継ぐことはせんゆえ、
あの病院を継ぐ医師には誰もなっていないことになる。

やはり、博徒、雀士になったことが恥の文化、いうことや、思う。