■知れば知るほど…「嫌韓本」に学ぶ韓国対応法 (2014.04.11)

韓国を訪ねる観光客はめっきり減り、テレビドラマの韓流ブームも下火になった。書店の店頭には「嫌韓本」が平積みされ、インターネット上では韓国批判の論説があふれている。

こうした現象について、日本社会の右傾化や排外主義の高まりだと戒める向きがあるが、ちょっと違うと感じている。むしろ、韓国に対する関心と認識が深まったがゆえ、という部分が大きいのではないか。

◆日本人を差別

「周囲の日本人のあいだに、韓国嫌いが増えている。(中略)嫌韓論と名付けたマスコミもあるが、これすら当たっていないだろう。
韓国を疎(うと)ましいと思う日本人が、増えているのである。疎韓(そかん)論とでも言えば、いいのだろうか」

これは、最近書かれた文章ではない。作家で島根県立大名誉教授の豊田有恒(とよたありつね)氏がちょうど20年前の平成6年3月末に刊行した著書『いい加減にしろ韓国』から引用したものである。

ネットを通じて情報の共有が進んだ現在より割合が低いだけで、当時から韓国に対してうんざりしていた人は少なくなかったのだ。

豊田氏はこの本で日韓友好を誰よりも願いつつ
「韓国人は、はっきり言って、日本人を差別している」「ここまで居丈高な対日要求を突きつけてくるのは、日本人に対する人種差別のため」とも明言している。

確かに現在も、韓国の政府やメディアによる日本だけを狙い撃ちした「ヘイトスピーチ」は異様であり、あまりに一方的である。

豊田氏は今月出した新著『どの面(ツラ)下げての韓国人』では、民主党政権が行った韓国への「朝鮮王朝儀軌(ギキ)」引き渡しが逆効果だったことを指摘し、

(その後、日本に所有権がある朝鮮由来の文化財を取り返そうという運動が韓国で展開、対馬で盗んだ仏像を日本に返さない事態に・・・。)
「日本側の善意は、韓国には通じない。こうした際、韓国人は、善意として受け止めるのではなく、日本人は、疚(やま)しい点があるから、そうしたのだと解釈する」と強調する。そしてこう主張している。

「反日が高価な代償を伴うことを韓国に教えないかぎり、韓国の捏造に基づく反日は止(や)まない」 〈続く〉