新指標「コア&個人視聴率」定着で明確にわかれた各テレビ局の明暗
https://news.yahoo.co.jp/articles/918b43f569a0d3f4e51acd8cb4300d39cfeeadbe

「地殻変動のキッカケとなったのが、今年3月から導入された『個人視聴率』です。
これまで『視聴率』と呼ばれていたのはモニター世帯に置かれた機械で集計する
『世帯視聴率』でした。これだと、例えば5人世帯のうち一人しか観ていなくても
5人全員が視聴したことになっていた。ところが『個人視聴率』なら実際に観た人
の数や性別、年齢まで把握できるのです」(民放ディレクター)

『世帯視聴率』では高視聴率であっても、多くのスポンサーがターゲットとしている
ティーン層(13歳〜19歳の男女)やF1(20歳〜34歳女性)層などにリーチして
いるかどうかはわからなかった。それが『個人視聴率』により、スポンサーは
自社商品を売りたい層が観ている番組を選んでCM出稿できるようになったのだ。

キー局プロデューサーによれば、「すでに民放の主要局は『個人視聴率』を
軸として、スポンサー向けにデータをカスタマイズして営業をかけている」という。

「なかでも最重要視されているのが、商品購買力を持つコア層――13歳〜49歳の
視聴データ、『コア視聴率』です。フジの遠藤龍之介社長は年頭挨拶で『これから
は“コア視聴率”に評価軸が変わる。管理職はいますぐ勉強しておくように!』と
大号令を発しました。トップの檄(げき)に応えるように今年のフジはユーチュー
バーや声優など、若者受けする演者をキャスティングするようになりました」