青山学院・原 晋 監督 棄権覚悟で「神林を使いたい」…思いを変えさせた神林自身の言葉
デイリースポーツ 1/3(日) 14:54配信

「第97回箱根駅伝・復路」(3日、神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場〜東京・大手町 5区間109.6km)

青山学院は主将の神林勇太(4年)を負傷で欠いた中、復路優勝を果たす意地を見せ、往路12位から8つ順位を上げ、総合4位でフィニッシュした。
原 晋 監督(53)は神林について、当初はレースに強行起用することも考えていたというが、神林本人の言葉で思い直したことを明かした。

右臀部の疲労骨折がレース直前の12月28日に判明した。
当初、「16日ぐらいに右足内転筋に痛みがあって、治療によってほぼ完治したんです」という状況だったが、
1箇所、痛みがとれず、検査を受けたところ負傷が分かった。

レースを終え、「総合優勝できなかったが、復路優勝できたのはチーム青山の絆大作戦、200%成功させたかったが、150%成功したと思う」と総括。
神林を9区で給水係に送り出したことには、「彼はこれで引退なんですよ。箱根はもう走れない。私から、彼の役回りをどうするという時に1番テレビに映るだろうし、
1番長い距離を走れる9区15km地点のJR横浜駅前の給水ポイントに、とそれだけ学生にお願いした」と経緯を明かした。
「まあ、30メートルだけの箱根駅伝だったけど、彼にもこれから人生苦しいことがあるだろうけど、これ以上苦しいことはないと思うので、社長を目指して頑張って欲しい」。
取材応対中、原監督は涙ぐみながら神林についての思いを吐き出していた。