視聴者4年で3倍 サイバー、赤字ABEMAに光明は差すか

 「メディア事業は損益改善のフェーズに入ってきた」

 サイバーエージェントの藤田晋社長は10月27日、2021年9月期の通期決算の発表で
こう語った。メディア事業の中心は、パソコンやスマートフォンで全番組を無料で見られる
インターネットテレビ「ABEMA」だ。

サービス開始の翌17年は1週間当たりの視聴者数が500万人前後で推移していた。
現在は1500万人前後で、4年で約3倍になった。収益化に向けた目安とかつてから
掲げていた1000万人以上を維持している。

視聴者が増えているABEMAだが、競争環境は厳しい。

 月960円(税込み)で、すでに放送が開始された番組を放送中でも最初から視聴できる
機能などが使える「ABEMAプレミアム」の利用者は92万人(20年末時点)。定額制動画
配信サービスの国内シェアでみると2.4%(ジェムパートナーズ調べ)。ネットフリックス
(19.5%)やアマゾンプライム(12.6%)との差は大きい。

https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/110101384/