本当は北陸人に書いてほしいんだが、
富山人の友人に食べさせられたかぶら寿司体験は感動だった。
他県の食べ物をすすめるのはちょっと気が引けるんだが(……)、
こんなに生き生きしてうまいものがあるとは、本当にやられたと思った。
あれから十数年食べてないが。

レシピ関係
http://www.piconet.co.jp/magazine/recipe/bkno.cgi?id=83
http://www.ajiwai.com/otoko/make/kaburazusi.htm
ご覧のように、石川を中心に北陸一帯で食べられてるものらしい。

分厚いかぶの間にブリとこうじ米の入った発酵食品だったんだが、
味はなんて説明したらいいのかネ。
容れ物をあけると、なめらかに白く漬かった分厚いでかいかぶが見える。
香りがちょっとドキドキ。
そこで取り出すと、なんと分厚いかぶに水平に切れ目が入っていて、
でかい切り身とこうじ米がサンドイッチになってる。
がぶりといくと、歯ごたえと柔らかさのある甘いかぶ、そこにもうブリブリって
感じだ。ブリちゃんこんな味になるのか。味が熟れ(なれ)ていて、こうじの
つくる繊細な味で統一されてる。
夢のようだったな。
表現力に限界を感じるから、ちゃんとしたのを探してほしいと思う。呑助ならなおさらだ。
開高さんのセンスの力を借りてそれっぽく書くなら、会えなくて思い出せば十年でも
胸が痛くなれるような女っているだろ? 違って味覚だが、個人としては似たものになっている。