アモキサン・・・表情がなく反応も鈍い、見るからに疲れ切った者に良い。
強力な薬で典型的なうつ病、中でも重症うつ病や亜混迷に使う。
分量はアモキサン(25)2~3Tで1日1回、飲むのは朝でも夕でも良い。
少し口の渇きと便秘はでるが、それ以外の副作用、例えば眠気などはない。
数日続けると意欲が出て、表情や反応が改善してくる。逆に、薬があわなければ、
飲んだ直後1~2時間で無性にイライラしたり、吐き気や頭痛が出たりする。
その際は中止する。大体、意欲の障害が見た目にはっきりしない者、不安感が強く訴えの多い者、
イライラする者や不眠が重症の者には不適切である。アモキサンはイライラを通り越して、
疲れ切った状態に使う薬で、まだ感情や表情があり、よくしゃべる者には不適切である。
吐き気や頭痛の副作用が出て、かえって病状を悪くする。

トリプタノール・・・不眠がちで倦怠感が強く、肩こりや頭痛が慢性的にある者に良い。
割と眠気がくる薬で、よく眠れるようになるので、倦怠感や体の痛みも回復してくる。
薬の性質上、不眠が大したことない者には、日中まで眠気やだるさが残り、かえってしんどい。
10rなど少量で眠気やだるさが残るならトリプタノールはあきらめる。意欲の面では確かな効果はあるが、
さほど煽らないので、無性にイライラすることは少ない。抗うつ薬の割に鎮静的な薬と言える。
一方、食欲を出す傾向があり、体重増加に注意が必要。最初に飲む量は「トリプタノール(10)1T 寝る前」である。
眠気のある薬は、主に睡眠が十分に改善し体調が持ち直したか、日中に眠気やだるさが残らないか、の二点を気にして調整する。