心をこわれものみたいに扱うようになったのは、いつ頃からだろうか。
心なんて無数に傷があって当たり前のもので、そんなものに意を介さず生きていくのが人間というもの。
そんなに単純なものではないと言う向きもあるでしょうが、少なくとも腫物を触るようにばかり扱っていたら、治るものも治らない。
治療という言葉を使わず、ケアとぼかすのも自分が病気であるとみなされるのを嫌がる心性も働いていると思う。
それも含めての病気なんだと自覚しないと、的確な治療にはたどり着かないだろう。