精神障害者保健福祉手帳を取得するメリットは多くありますが、
大まかに言うと以下の7つがメリットとしてあげられます。

@ 障害者の求人枠で仕事を探すことができる
A 各種税金の控除が受けられる→所得税、相続税の障害者控除、地域によっては自動車税の減免など
B NHK等の公共料金の減免が受けられる。
C 障害者の福祉手当が支給される場合がある
D 生活保護を受けている場合障害者加算が計上される(3級は対象外)
E テーマパークや動物園、美術館などの割引の適用がある。
F 携帯電話各社の障害者割引が受けられる(ドコモ ソフトバンク au 等)

精神の手帳は1995年に出来た比較的新しい手帳です。それでもすでに20年以上が過ぎました。
出来たばかりの頃はあまり認知されておらず、身体は可で精神は不可、というサービスも多かったのですが
現状では、精神だけ対象外、となっているのは鉄道のJRくらいでしょう。

手帳で受けられるサービスは地域によって大きく異なります。
ネット未掲載の情報も多いので「障害者割引があるかも?」と思ったら
「電話」で施設等に確認しましょう。
近所の公営プールや公営銭湯が半額になる事を「電話で知った」という人もいます。
公営サービスは手帳割引が多いです。有料道路や公営駐車場の多くは障害者割引があります。
私営でも「入場料」がある施設は障害者割引がある所が多いです。
また全国の映画館は障害者割引で1000円です。付添い1名も1000円なので2人で2000円です。
地域によってタクシー券、ガソリン券なども受取れますので、自分の地域を確認しましょう。
タクシーは、ほとんどが手帳提示で1割引になりますが、降りる直前に言うよりも、
「乗る前」に確認すると良いです。まれに対応していないタクシーもあります。
最後に東京限定ですが、全ての都営地下鉄と都営バスが完全に無料で乗れるという大きなメリットがあります。
「精神障害者都営交通乗車証」といいます。通常の「都営地下鉄全線定期旅客運賃」という定期券は
6ヶ月で8万2140円ですが、都営交通乗車証は2年間有効ですから32万8560円の価値があります。
その他「手帳でこんな事があったよ」などの情報も積極的に書き込んでください。
せっかく取得した手帳ですから、少しでも有効に使いましょう。