>>668
このお薬は、おだやかな作用の心の安定薬です。不安や緊張感をやわらげ
気持ちを落ち着かせます。神経症やうつ病など精神的な不具合にはもちろん
心身症のような体の不調が前面にでる病気にも使われます。
心身症は、精神的な要因や自律神経の乱れがもたらす心と体の病気です。
たとえば、ストレスで血圧が上がったり、胃腸の調子が悪くなったり
心臓がドキドキしたり、また、女性では生理不順を起こしたりします。
実際の処方例としては、上記のような心身症や不安神経症、パニック障害など
各種の不安障害を中心に、自律神経失調症、更年期障害、うつ病や不眠症
統合失調症や躁病の急性期などに処方されています。
さらに、筋肉をほぐす作用があるので、緊張型頭痛や頸椎症、腰痛症、肩こり
けいれん性の病気などに応用されることも多いです。
このように、この系統の薬は副作用が少なく安全性が高いこともあり
各診療科でいろいろな病気に幅広く使われています。