統合失調症が悪化して急性期になってしまい入院した精神病院の閉鎖病棟の看護師の方々は
若くて優秀な人ばかりでホテルに宿泊している気分でした
看護師の人で夜寝る前の眠剤を患者に配る時に
僕の個室に一番最後に来て15分くらい人生についての講釈をしてくれる人もいました

その時僕は26歳だったのですが33歳とか言ってたような男性看護師の方が印象的でした
その看護師の人は薬を配りに僕の個室に来た時に
「やりたいことがやれるものなら歌手になりたかった」と言っていました
僕が「どうして看護師になったんですか?」と尋ねたら
(僕は「救いをしたくて看護師になった」とかロマンチスト的な返答をするものだと思って質問した)
その看護師の方は一瞬酷く価値の無いものを見るような眼つきになって
「お金ですよ それしか答えないでしょ」と言い切りました