>>799

もちろんそれなりのエビデンスはあるよ。

ただ、最後は経験ある臨床医が、詳しい問診をして知見をもとに総合的に診て
診断をするのが現時点の精神医学では正しい。
そして診断の際に最も重要な尺度が本人の困り度。

発達障害は「環境が引き起こす」障害と言ってもいい。
(生活・職場)環境が本人に適合し、困難を感じていなければ、
短期記憶が限りなく弱くても、著しい算数障害でも障害にはならない。

典型例は芸能界。極めて発達障害の傾向が濃厚な芸能人(本人も認めている)でも、
手帳を必要とせず、活き活きと活躍し、十分な収入を得ている。

外形的には発達障害の個々の要件を満たしていても、困難がない(又は周りの環境や
援助で困難を困難と感じない)状態なら障害にはならない。
これが身体・知的との大きな違い。

そして発達が身体・知的以上に対応が困難なのは、困難に対する必要な配慮が
著しく個別的だから。そして「わがまま」との区別が健常者にはわかり辛いから。
そして長引く二次障害。

環境さえマッチすれば何も問題ないが、マッチしなければ地獄という障害。
さらにマッチできる環境もピンポイントでしか存在しないというさらなる地獄。

ある種、難病のレベル。社会環境の整備を待ってはいられない。
医学の進歩と画期的な新薬の早期登場に期待したい。