>もう1つの診断カテゴリーである「社会的コミュニケーション障害(SCD:Social Communication Disorder)」とはDSM‐Wの特定不能の広汎性発達障害(PDDNOS)の中で、
>こだわり行動(常同行動)や興味関心の限局(想像力の障害)が目立たない症例に対する診断です。

>自閉症スペクトラム障害の特徴としては

>周囲の人との自然な相互交流が乏しい(生まれつき苦手、自分だけの閉じた精神的世界を築く傾向、共感できない、相手に合わせることができない)
>物事が一定不変であることへのこだわりや同じ行動の反復(スケジュール、座る位置、やりかた等。同じことを再現なく繰り返す等)
>予期せぬ変更や苦手な局面でパニックに陥りやすい
> 手先・身のこなしの不器用さ、運動発達の遅れ
> 記憶や計算等能力間の得意不得意の差が大きい
> 感覚が特殊である(音や臭いに敏感、寒暖や痛みに鈍感等)
> 自律神経失調傾向(湿度や気圧の影響を受けやすい、便秘、下痢、頻尿、発汗等)が挙げられます。

>自閉症スペクトラム障害の治療は作業療法、遊戯療法等の発達支援技法、言語療法、特別支援教育、ソーシャルスキルトレーニング、心理教育等ケースにより使い分け、必要に応じて薬物療法を併用します。