親が高齢で急死、取り残された「引きこもり」息子・娘の切ない末路

30になる前に会社を辞めたまま仕事に就けず、20年近く引きこもってきた40代後半の男性は、
今年に入り、父親と母親が相次いで病気で急逝。1人暮らしになった男性の元には、
父親名義の持ち家とローン、500万円ほどの貯金が残された
しかし、長年社会との関係性を遮断してきた男性には、亡くなった親の介護や病院への支払い、
年金や貯金、借金の精算などの対応、土地や建物の名義変更などの手続きができず、孤立を深める中で生活に行き詰まった。
早くに実家を飛び出し、自立していた兄は、家の支払い手続きや遺産相続などを拒否。残された男性は、親の葬式にも姿を現さず、親戚と言えども、引きこもっている息子のいる自宅には入れなかった。
残された子がどうすればいいかわからなくなっているという相談が、数多く寄せられるようになった。
また、名義変更しなければ、固定資産税や光熱費などを支払わなければならず、500万円を超える貯金があったことから、生活保護を受けることもできずにいた。