>>137
再服薬が効果がある場合は、翌日には何事もなかったように普通に生活出来るようになるよ。これをもって、クスリの怖さを再認識出来る。すると、余計、こんな怖い薬早く止めたいと言う思いに駆られるようになる。

この結果、漸減しなければならないと言うことは十分理解しながらも、こんな怖いベンゾはなるべく早く断薬したいと、不十分な減薬と再服用を何度も繰り返してしまうようになる。

結論として、最後1錠までは、1/2-1/4錠毎の減薬でも対応可能だが、ここからは、対前回10-25%程度の減薬を継続して、十分少量(ジアゼパム 換算0.1-9.5mg程度)まで減薬してから断薬することが必要となる。

何度も減薬に失敗すると、この経験が心に刷り込まれて(トラウマになり)、減薬するだけで義性離脱症を経験する場合もあるので、この切り分けは実は大変難しい。

偽性離脱症状

 ベンゾジアゼピン系薬剤を服用している患者は、もともと不安傾向が強いため、薬が減量されたと思うだけで、症状が悪化する現象

 離脱症状とは異なり、不安症状だけが悪化し、ベンゾジアゼピン系薬剤の離脱症状に認められる知覚の障害や精神病症状は見られませんが、反跳現象や離脱現象と共通の症状が出現するため、注意が必要です。
 偽性離脱症状に対しては、薬物減量に伴う症状の再燃や離脱症状の出現に対する患者の恐怖を十分に治療者が共感し、ただ単に機械的な減量を行うのではなく、精神療法的なアプローチを行う必要があります。


離脱症状と偽性離脱症状の違い

離脱症状には主に、精神症状、身体症状及び知覚障害の3つがあるが、偽性離脱症状には、この中で精神症状と知覚障害はないとされる。

https://i.imgur.com/XxatFiv.jpg

出典
http://www.fpa.or.jp/library/kusuriQA/21.pdf