第54話 盗聴器時代

作者 記憶(統失ヒキ板固定)


ぼくの生まれた時代は、盗聴器が普通に売ってて、賢いやつらはみんな盗聴器を買ってどんどん近所にしかけていた。
美女の家に仕かけるやつ、重要人物の家に仕かけるやつ、洗脳されてる家に仕かけるやつ、重役会議に仕かけるやつ。
そんなやつらが人生ずっと勝ってたのが、おれたちの時代だった。
どんなにがんばってもすべてを奪われる。
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