統合失調症とはどんな病気か
統合失調症とは、思考や行動、感情を1つの目的に沿ってまとめていく能力、いわゆる統合する能力が長期にわたって低下し、その経過中にある種の幻覚、妄想、極めてまとまりのない行動が見られる病態です。幻覚や妄想が特徴的な疾患ですから、
それに伴って、他人と交流しながら家庭や社会を営むことが難しかったり(生活の障害)、病気のために感覚・思考・行動が歪んでいることを認識することが難しかったり(病識の障害)ということがあります

原因は主に脳の神経の異常です、遺伝の影響も否定できません
症状
妄想とは、内容的にあり得ないことを強い確信をもって信じていることをいいます。
単に内容が奇異であるだけではなく、本人の説明も論理的に飛躍があり、通常は考えられない理由づけをして強く確信して修正が不可能な場合が多くあります。

たとえば、「テレビやYouTubeで自分のことを話題にしてる」
「自分の悪口を自分にしか分からない方法で言っている」
「道を歩くと皆が自分をチラチラと見る」
「隣に住む人が騒音を出して嫌がらせしてくる」
「職場で上司が盗撮してセクハラしてくる」
などのような迫害妄想、被害妄想、追跡妄想、注察妄想、関係妄想などがあり、これら全体を[被害妄想]と称されています。