大人の発達障害者 「普通になりたい」「理解して」「人の視線が怖くてサングラス」「死にたい68%」「感覚過敏」
「うつ病併発空気が読めない」「虐められる」アンケートで

毎日新聞が1〜2月に全国の大人の発達障害者を対象に実施したアンケートで、回答した4割超が「うつ病を発症している」と明らかにした。

厚生労働省によると、大人の発達障害と併存症に関する全国調査はなく、実態は分かっていない。
専門家は「特性が理解されないことで、いじめや虐待の被害に遭い、生きにくさが増している」と指摘。当事者からは、対人関係の悩みや周囲の無理解を訴える声が多く寄せられた。

 「就職活動の暗黙のルールが理解できず、周囲が濃紺のスーツの中、一人グレーや茶色といった『おかしな色』のスーツを着て面接に挑み、理由も分からないまま内定を得ることができなかった。
仕事で明確な主語がない指示を確認しようとしたら『それくらい自分で考えろ』と言われ怒られた。発達障害であることを職場に報告したら事実上の退職勧奨を受けた」

 「ミスが多い、忘れ物が多い、片付けが苦手などの特性があるが、コミュニケーション能力に問題はないため、診断を受けたと伝えても
『誰にでもある』『努力すれば変われる』と言われ理解してもらえない。上司からは『みんなができることをあなただけ特別扱いすることはできない』と言われた」

 「感覚過敏で職場でも言い争いになる。周りが気にしないような臭いや音でも具合が悪くなり、『ワガママ、文句ばかり言う人』と言われてしまう」

「いろいろな人からいじめられすぎて今も人の視線が怖く、人混みでのサングラスが欠かせない」

「感覚過敏で肌に触れても痛くないものが少なく、食費を削ってでもストレスを受けにくい服や日用品を試さないと家の中で過ごすのも一苦労。」

などなど
このうち、うつ病と診断された人は(45・5%)と4割を超えた。また、「死にたいと思ったことがある」と答えた人は68・5%に上り、22・9%が自殺未遂の、29・3%が自傷行為の経験があると答えた。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190404-00000046-mai-soci