悲願の航空路線割引導入

 報道によると、日本航空グループや全日本空輸など国内航空10社が、国内線で障害者割引の対象を精神障害者にも拡大することを決定した(2018年9月25日、東京新聞報)。

 国内線航空路に於ける精神障害者手帳保有者(以下精神手帳保持者)の障害割引導入は、精神障害者団体などが国交省や航空各社に長年要請していたものであり、今回の結果は長年の要望が結実した悲願といえるビッグニュースである。

 我が国における精神手帳保持者は、内閣府の最新統計(平28)によれば約392万人(男性:159万人、女性:234万人)。簡単に言うとこの手帳の交付者とは、
うつ病、躁うつ病(双極性障害)、統合失調症、パニック障害などを筆頭とした精神疾患一般に罹患しており、日常生活に著しい制限もしくは一定の制限を受ける者を指し、程度の重い順から1級、2級、3級となっている。