子供の時から、下手すると生まれたときから
どこかおかしかったんだと思う。
成長するにつれてだんだん親を煩わしく思うようになった。
大学進学を機に実家にはもう戻りたくはなかったけど、
結局戻るハメになった。
いわゆる親心というものを感じたりしつつも、
やっぱりすべてを受け入れることはできなくて、
一緒に暮らしてても、最低限の関わりで済ましてきた。
とうとう普通に暮らすのが立ち行かなくなって
無理やり入院させて、家に帰りたいと言われても、拒否した。
その後くらいから、鬱症状がひどくなって廃人寸前だと言われた。
ゴミであふれていた親の部屋を片付けながら
親の苦しみの断片に触れた。
自分はまともだと信じる親に、自分が引導を渡したのだろう。
だから壊れた。
多少はまともだったときに、やさしくできたらよかった。
でもこれは気の迷い。そばにいないから偽善的思考になる。
一緒にいたら、また、煩わしく思うんだろう。
それでも今は、親を廃人にしたと思うと、苦しい。