新曲発売を目前に!!
ビジュアル系ロックグループ“蜉蝣(かげろう)”の元メンバーで、カリスマ・ボーカルと言われた大佑さん(本名・押田大佑=32)が15日未明、東京・渋谷区の自宅で死亡しているところを訪ねてきた友人が発見した。
事件性はなく、不慮の事故死か自殺の疑いがもたれている。
大佑さんは、99年にユアナ、Kazu、静海と4人組のロックグループ“蜉蝣”を結成した。
全国各地でライブを行う傍ら、メンバー全員が作詞、作曲が出来るという特性を生かして13枚のシングルと、5枚のアルバムを発売してきた。
中でも、05年に発売した「腐った海で溺れかけている僕を救ってくれた君」は、日本テレビ「音楽戦士 MUSIC FIGHTER」やフジテレビ「超V.I.P」の主題歌として起用されたこともあって、オリコン総合チャート21位にランクされた。
“蜉蝣”は07年に解散、その後、大佑は新たなバンド“The Studs(スタッズ)”で活動したが、昨年の夏からは“大佑と黒の隠者達”としてソロ活動に転じていた。悔やまれるのは、来週7月21日に新曲「嫌」を発売する予定だったことだ。
大佑にとっては、2枚目のソロ曲だったことから「プロモーションにも意欲を見せていたのに…」とスタッフはショックを隠し切れなかった。
大佑は、“蜉蝣”の時代から海外での評価も高く、中でもドイツやフランスで人気だったという。
所属事務所の関係者によると「新曲に続いて、秋にはアルバム。そして年内にヨーロッパ・ツアーの計画もあった。
米国からもコンサートのオファーが来ていたのに…」と、肩の力を落としていた。
ただ、昨夜は、新曲や海外ツアーを含めた今後の音楽活動の打ち合わせをしていた際に「眠れない」と訴えていたそうで、自宅に帰ってから精神安定剤とアルコールを大量に服用した可能性があるという。
連絡がつかなかったことに不安を抱いた友人が15日午前2時頃、自宅を訪れたところ死亡している大佑さんを発見した。葬儀は近親者だけの密葬で行う。