HAKUEI: それが、そんなことなかったんです…。
あの時代は、1曲売れたらどんどん作品を出してプロモーションしていくのが普通だったんですけど、リリース期間が空いちゃったんですよ。


■――なぜですか?

HAKUEI: 先ほど話した舞台「ハムレット」の公演が5月に決まっていたんです。中野サンプラザが設立25周年記念で、力の入った大舞台でした。
その年の1月くらいから舞台の準備に入ってたんですよ。
主演が僕で、他のメンバーも全員出演していた。だから新曲のレコーディングができなかったんです。


■――すぐ次の作品を作っていれば、「ロマンス」以上にヒットしたかもしれないのに…。
周りには「惜しかった」と言われたりしましたけど、メンバー的にはあまり自覚がなかった。
それでも、急いで作って5月には「MAKE LOVE」という曲をリリースしたんですけどね…。


■――その「MAKE LOVE」は、オリコン8位でした。

HAKUEI: 急にリリースが決まったので、スケジュールは厳しかったけど、ベストは尽くしました。
舞台「ハムレット」も本当に大きな仕事だったし、僕らは舞台に集中してたから悩んでいる暇はなかったけど…。
舞台出演は役者としていい話でしたし、今の自分にとっていい経験ではあったんですけどね。
リリースのタイミングと調整しないといけないんだな…と痛感しました。