この編集会議でのポイントは編集長のひと言です。
「花粉症だとメークできない」という発言に全体が引っ張られている時に、ひとりだけ思考をあらぬ方向に拡散させていたのです。「花粉症の女の子って色っぽくない?」という発言は、編集長がこんなことを連想していたから出てきた言葉です。
花粉症 → 涙目 → 失恋 → そういえばあいつどうしてるかなあ? → 色っぽくていい女だったよなあ → 花粉症って色っぽい?
なんて身勝手な連想でしょうか。
でも編集長の拡散思考によって、面白い企画ができたわけです。
拡散思考法は初めに言ったように「話に集中しない」ということがポイントとなります。
そして発想をフリーにして連想するままに話の位相をずらしていきます。 このことを僕は「ディスプレイス」と言っています。
大切なポイントをまとめましょう。覚えておいてください。

企画を生み出す拡散思考法のポイントは集中しないこと。 そして自由に発想をディスプレイスすること。
僕の運営している「山本由樹のインテグレーテッドエディティングサロン」では、
編集者として培った人を巻き込むメソッドを、みなさんに伝えています。
編集者でなくても編集力は必要な時代です。何か企画を生み出すときにも、ロジカルに突き抜けた企画を生み出すためのメソッドがあります。今回はそのごく一部をお伝えしました。
あーーー集中して原稿を書いたのでしばらく脳みそをディスプレイスします。
アマゾンプライムビデオで『仁義なき戦いシリーズ』でも観ます。 編集者は2時間以上集中できない人種なんです。