Googleが考える、本当に“優秀な人材“


――「見た目」じゃなくて「中身」が大事、と。

経営者は、やはり「変人」を集めるというのが大事なのかもしれない。変人というのは、いい意味で、とんがっている。「出る杭」ですよ。そういう人材を集めれば、ダイバーシティが増えると思います。

Googleもいろいろな変人を集める会社です。僕も含めてGoogleに誘われるというのは、「出る杭」だったから。
能力はあるけど、その能力を発揮できるような環境がなかったり、そういう環境があることを知らなかったり、自分の能力に気付いていない人もいる。僕はそういう人たちが大好きです。

――でも、そういう人はなかなか「普通の会社」には入れない。
なぜ入れないかというと、普通の会社は「普通の人」しか求めていないからです。
大手企業の新卒採用の担当者からは「普通の人がほしい」「チームに入ってマネージャーが困らないような扱いやすい人たちがほしい」とよく聞きます。
でも、そうやって選ばれた人たちって、その環境の中に入って、そこに残ることしかできないんですね。いいか悪いは別として。
新卒で入って、年功序列で定年退職するまで給料をもらい、自己の個性を表現できない。「終身雇用」の考え方は、これからの時代では通用しない考え方だと思います。
性格がちょっと極端とか、話し方が極端とか、挫折をして傷が残っているという人たちは普通のところに入れない。でも、彼らはそういうところには入らない方が良い。
彼らは、自分らしく、自分の考えていることを実行できる居場所や、夢を叶えられるような異国を探している。