マスコミの「反安倍」祭りはいつまで続くのか 2017年8月11日 池田信夫


週刊文春や週刊新潮など「右派」と思われていた出版社系の週刊誌も「反安倍」に舵を切った。
これも営業的に考えると、右派の読者層だった戦中派(1930年代生まれ)が少なくなり、
団塊の世代が紙のメディアの読者の中心になったためとみることができる。

1947年に生まれた団塊の世代は今年70歳。会社を完全に引退したが、年金は満額受給できるので生活には困らない。
やることがなくなって暇を持て余すので、1日中テレビを見て、新聞を読んでいる。
いわば男性も「専業主婦」化したのだ。

団塊の世代の人口はゼロ歳児の2倍を超えるので、社会的な影響力が大きい。
子供のころ刷り込まれた「平和憲法」の理想を今も抱き、安倍政権に敵意をもつ。
イメージとしては、民進党の国会議員を想像してみるといい。

しかし団塊の世代はあと5年で後期高齢者になり、10年余りで半数がいなくなる。
その下の(私以下の)世代はもう紙の新聞は読まないので、私の主宰しているアゴラのようなネットメディアが主流になるだろう。

https://news.livedoor.com/article/detail/13459558/