私が宿泊に利用したマンションでは、全700戸のうち、夜の10時30分に部屋の明かりがついていたのは5戸だった。
 こういったリゾートマンションの所有者の多くが、「できれば手放したい」と考えているはずだ。
運よく買い手が見つかる場合もあるのだろうが、
大半の人が絶望感を味わいながら、管理費や修繕積立金、そして固定資産税などを払っていると想像できる。
 その費用は30u程度の狭い住戸でも、年間30万円前後はかかる。駅に近くて広い住戸だと、年間50万円以上になるはずだ。
 年に1日も使わないのに、そういった費用は払い続けなければならない。これはもはや不動産ではなく、
所有しているだけで自分の資産がマイナスになる「負」動産だろう。