南雲忠一中将を再評価するスレ(介) [無断転載禁止]©2ch.net
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南雲長官はもっと評価されるべき(32代目)
前スレ
[31代]南雲忠一中将を再評価するスレ(末)
http://echo.2ch.net/test/read.cgi/army/1482402365/
(>>156〜 触接維持考察の章、>>536〜日本空母は何隻かの章)
過去スレとテンプレはまとめwikiを参照されたし
admiralnagumo@ウィキ
http://www10.atwiki.jp/admiralnagumo
戦史検証が中心になるので、雑談は支隊スレへどうぞ
【飛越し着艦】本日の南雲部隊司令部 1AF【離着艦】
http://toro.2ch.net/test/read.cgi/army/1384660511/ >>684の続き
具体的には、
事前空襲により、ミッドウェー島の敵航空兵力を無力化すること
と、
敵艦隊が出撃して来れば、これを捕捉撃滅すること。
この方針に沿って、南雲機動部隊はN−2(6月5日)に
ミッドウェー島攻撃隊を送り出した。
作戦計画にしたがえば、N日(7日)の上陸日まで
繰り返し空襲を実施し、これを制圧する予定だった。 >>685の続き
0400時に友永隊からの再攻撃要請が入った時、
南雲長官が兵装転換を下令したのは、
「事前空襲により、ミッドウェー島の敵航空兵力を無力化」
することが、機動部隊の任務だからです。
その後0428時に、利根四号機が敵艦隊発見を報告。
南雲長官は直ちに兵装転換中止、雷装復旧を命じた。 >>686の続き
これは敵艦隊が出現したので、
それまでのミッドウェー島制圧方針を転換し、
「敵艦隊が出撃して来れば、これを捕捉撃滅」
を最優先する方針に切り換えたことを意味する。
確かに、0415時の兵装転換決断は誤りですが、
南雲長官の作戦指導は、作戦計画に沿って終始一貫しており、
全く理に適ったものであることが分かります。 >>687の続き
>>343で強調したとおり、
「敵空母優先」なのは当たり前で、言われるまでもないことですが、
それは、あくまでも二者択一の場面になってからの話で、
敵艦隊を発見するまでは、ミッドウェー島制圧を続行するのは当然
もちろん、索敵機の復路が残っている段階での転換は過早だ
との批判は、十分に説得力がありますが、
索敵報告が入らなければ、どこかで”見切り”をつけなければならず、
その判断は最高指揮官に委ねられる。 1つききたいんだけど「カワカワカワ」って「二次攻撃の要ありと認む」って訳されるけど
「二次攻撃」は「もう1度半数で反復攻撃」なのか「全力攻撃」なのかって事前にきめられてたの?
友永大尉は単に1回じゃ無理だったのでもう1回(半数で)攻撃する必要があるって意図で送ったのを
南雲が勝手に全機使わないと無理だって勘違いしたわけじゃなくて?
結果的には「事前空襲により、ミッドウェー島の敵航空兵力を無力化」は半数で反復攻撃すれば達成できた
というより防空で基地の航空機はほぼ殲滅しきってたわけだし
「敵艦隊が出撃して来れば、これを捕捉撃滅」を一時的に放棄したわけだから
作戦計画にも沿ってないし終始一貫もしてないような… 死地をくぐり抜けてやっと生還した搭乗員に「もっかい行ってこい。あ、村田隊の皆さんはそのままゆっくりしてていいですよ」と命令するのか。
なかなか苛烈な指揮官ですな。 >>689
モンペのクレームみたいな難癖だな。
そもそもお前さんの意見の前提には「米空母が付近に存在する」というのがある。
「敵空母出撃の公算大なり」という敵情判断があれば、その索敵攻撃を優先するのは当然だ。
実際、珊瑚海ではそのように行動してる。真珠湾でも米空母の動静が不明のため無理な反復攻撃はしてない。
もしMIでの南雲を批判するのなら、お前は南方作戦でも「索敵不十分だろ。ポートダーウィンとかほっとけ」と主張するべきだろ。 >>686
兵装転換命令から元に戻せまで30分しかないのか。
それなら雷装に戻すにもあまりかからないだろうな。 友永って、海の上飛んでいって、ミッドウェー島を見つけることが出来るのか怪しいレベル >>678
この仮想戦記で4日に攻撃ってなってるけど
史実でももともと4日に攻撃だったのを準備が間に合わず、5日に変更されてるから
4日に攻撃を実施するのは無理でしょ
史実より早く着くルートを通るならできるのかもしれんが >>688
> 敵艦隊を発見するまでは、ミッドウェー島制圧を続行するのは当然
「この、ハゲーーーーーーーッ!」
「ちーがーうーだーろー!ちがうだろっ!」 >>692
○○と××では事情が違う
という汎用性の高い便利な言い訳があるんやで
この手のタイプは
「ポートダーウィンは基地攻撃が目的で敵空母攻撃が目的じゃない。だからミッドウェイと同列視できない!!!」
とか平気で言いそうだよな >>692
いいか悪いかは別にして本当に作戦計画にそって一貫してたのか疑問だっただけ
作戦計画では最初の索敵の後は対艦兵装といていいことになってたの?
上陸まではつねに待機しておかないとまったく意味ないと思うんだけど
1回でも対艦兵装といたら結局その後索敵がみつけてきても3時間は攻撃隊だせないわけだし
タイミングや彼我の距離次第でごてにまわるのは想定できたはず
半数待機自体が甚だしく妥当性を欠く命令だから
「作戦計画も命令も無視して」全力攻撃っていう妥当な判断をした結果裏目にでたっていうならわかるんだけど >>699
大海指第94号『「ミッドウェー」島作戦に関する陸海軍中央協定』より抜粋
4、海軍ハ有力ナル部隊ヲ以テ、攻略作戦ヲ支援擁護スルト共ニ、反撃ノ為出撃シ来ルコトアルベキ敵艦隊ヲ、捕捉撃滅ス
『戦史叢書(43)ミッドウェー海戦』p164より抜粋
6月5日(N−2日)第一機動部隊、黎明にミッドウェーの北西250浬付近に進出し、
ミッドウェー攻撃隊を発進させて同島を奇襲し、所在の敵機、防備施設等を撃滅する。
情況により同日再度ミッドウェーを攻撃することがある。
索敵はミッドウェー付近の広範囲を行い、警戒を厳にする。
6月6日(N−1日)第一機動部隊、敵情に変化なければ敵艦隊の出撃に備えつつ、ミッドウェー島攻撃を続行。
ミッドウェー島攻撃の間、母艦搭載機の半数は敵艦隊の出現に備えて艦上待機を行う。
上記を見れば、まず島の制圧が戦略目標であり敵艦隊は戦術的目標だと言える。
また、あくまで作戦命令では「半数待機」であり「雷装待機」ではない。
半数の雷装を転換しておくのは「命令違反」とは言えない。
あと、お前さんの意見はどうしても「6月5日」に限定した話になってる。
「6月5日に米空母が出現する」と知っていれば誰も兵装転換はしない。 >>700
おー 資料ありがとうございます
>ミッドウェー島攻撃の間、母艦搭載機の半数は敵艦隊の出現に備えて艦上待機を行う。
っていうのは6日に限った話なんです?
「ミッドウェー島攻撃の間、母艦搭載機の半数は敵艦隊の出現に備えて艦上待機を行う。」
これを読む限りにおいては兵装転換は「艦上待機」にはそむいてないけど
「敵艦隊の出現に備えて艦上待機」は逸脱してるように思いますね
>「6月5日に米空母が出現する」と知っていれば誰も兵装転換はしない。
くる可能性は低いけどそれに備えるっていうのが「作戦計画」なのでは?
あと何度もいうのに兵装転換が悪いというわけではなく
「作戦計画」にそっていなかったのでは?といいたいだけですね
作戦計画とは一貫してないけど現場の判断で臨機応変に妥当な対応をした結果裏目にでた
というのが自分の考えであって「作戦計画どおりやったんだから悪くない」はちょっとちがうんじゃないかなと なるほど。そういう意味ね。
それはそもそも「作戦計画通り」の定義からの話になるな。
大局的に見れば「作戦『目的』にしたがって実行した」→作戦計画通り
となるだろうけど
「作戦計画に『書かれた通り』実行した」→作戦計画通り
と言いたい訳だな。
これは解釈と表現の問題であって南雲には関係ない話だ。
自分とGF長官は前者の意味で使ったのであって後者の意味では「計画の字面通りではない」と言わざるを得ない。 >>689 事前に決められてはいなかったでしょう。
>「もう1度半数で反復攻撃」なのか「全力攻撃」なのか
この「半数」が、空母搭載機の半数という意味ならば、
そもそも攻撃隊は、半数ずつしか出せませんので。
>防空で基地の航空機はほぼ殲滅しきってたわけだし
それは基地航空隊の空襲がひと段落した0540以降の話ですよね。
兵装転換を下令したのは、基地隊の攻撃第一波が終わった0415時。
時系列を整理し直してはいかがですかな。
だいたい何を以って「ほぼ殲滅」と言えるのでしょうか。 >>690 ですよねぇ
保有兵力の半分を遊ばせておくとは、ずいぶんと余裕だなぁ
>>691 そういう背景もあって、新任の友永大尉が
攻撃隊長に選ばれたと思います。
>>692 そうですね。
とりあえず自称参謀の皆さんは、真珠湾とミッドウェーで
言うことを統一して欲しいものですな。
>>693 まさにその通りで、南雲長官もすぐに復旧できると思って
いたからこそ、焦る必要はなかったのです。 >>694 いやいや、それは米空母の話でしょ。
>>695 いえ、よく確認して欲しいのですが、
>>678は6月4日日没時に、変針するときの航路図であって、
島攻撃は史実通り、5日黎明発進です→>>680
>>696 誰がハゲやねん!
ふふふ・・・異論反論は望むところですよ。
本職の主張は「南雲の判断は正しかった」ではなく、
「南雲の判断は理に適っている」です。
違いが分かるかな。 >>697 基本的に戦史検証はそうなってしまいますからな。
同じ条件での戦闘なんて有り得ないから、比較には注意しないと。
>>698 来週からは、本論に入っていくので、
ふるってご参加くださいませ >>699 すばらしい視点ですね。
>タイミングや彼我の距離次第でごてにまわるのは想定できたはず
本職も、この半数待機命令は愚策だと思います。
ただし、命令である以上は従わなければならない。
そこで「どこで見切りをつけるか」という司令部の判断に
かかってくるわけです。→>>688
南雲長官の兵装転換決断が誤りなのは明らかですが、
それがいかに”理に適っていたか”を立証するのが
本職の仕事であります。 >>700 ありがとうございます。
テンプレ大活躍ですな!
>>701 「悪くない」と言うのは、本職の意図するところではありませんが・・・
>>702 本職も同意見です。
一字一句計画通りにせよ、という定義ならば、
永遠に第二次攻撃隊は艦上待機を続けなければなりませんから。
それではガキの遣いと言われても仕方あるまい。 >>700 すみません。ちょっと補足を
>あくまで作戦命令では「半数待機」であり「雷装待機」ではない。
実はこれ、「雷装待機」と決められています。
テンプレは抜粋だったもので・・・今修正したところなので確認ください。
お詫びして訂正をば。 >>709
あら、公式な作戦命令だったのね。
雷装待機とは、あくまで宇垣が草鹿に口頭で指示した非公式なものだと思ってた。
いずれにせよ、「字面通りではなかった」にかわりはありませんが。
しかし、真珠湾では計画通りきちんと実行して批判され、ミッドウェーでは現場で判断して批判され
まことに損な役回りですなぁ南雲サンは >>710 すみませんでした。
テンプレは少しずつ修正していっていますが、
最近にわかに脚光?を浴び始めたので、
ペースあっぷしなければと思ってます。
>損な役回りですなぁ南雲サン
全くですよ。それでこそ当スレの存在意義もあるってもんですが・・・ 南雲機動部隊が作成した作戦計画であって作戦命令じゃないんじゃないの?
半数待機は黒島の回想に、山本の意見で命令に盛り込まなかったというのがあったような 友永も無能だな
南雲の無能さを計算に入れて
奇襲にはならなかったけど迎撃にきたやつらはほとんど叩き落としてやりました
防空施設破壊にはいたってはおりませんがわれわれがもう1度でればすむ話ですので
村田様のお手を煩わせることはありません
って報告してればよかったのに 毎度恒例、酒席ちゃんの『翻訳してみようコーナー』
>>713
友永も有能だな
南雲の将器を計算に入れて
「奇襲にはならなかったけど迎撃にきたやつらはほとんど叩き落としてやりました
防空施設破壊にはいたってはおりませんがわれわれがもう1度でればすむ話ですので
村田様のお手を煩わせることはありません」
などという小学生の作文のような報告をせずに、きちんと作戦目的を理解したうえで正確な報告をした。 >>712 それはさすがに・・・
自らを拘束するような計画を自分で立てたということですか?
まさに自縄自縛ですなぁ
>>713 その頃、母艦は波状攻撃を受けてますよ。
>>714 まぁ、友永機は無線が故障していたので、
この文章を黒板に書いて、隣の機体に打電させるとなると・・・
さっさと戻って、直接伝える方が早いんじゃまいか >>688の続き
もうひとつが、即時発進ですね。
再度、機動部隊の任務を確認しておくと、
>事前空襲により、ミッドウェー島の敵航空兵力を無力化すること
>敵艦隊が出撃して来れば、これを捕捉撃滅すること。(>>685)
どちらの任務達成のためにも、手持ちの兵力を
無為に失うわけにはいきません。 >>716の続き
0530時に、山口少将より
「直チニ発進ノ要アリト認ム」と具申があった時、
ミッドウェー島を攻撃した友永隊は、
未だ機動部隊上空に在りました。
彼らが母艦に戻りつつあった頃から、敵基地攻撃隊の
第二波空襲が始まり、ずっと着艦の時機を失していたからですね。 >>717の続き
その規模は、零戦+九九艦爆+九七艦爆が各36機の
合計108機
ただし、発進時に飛龍艦攻1機が発動機不調で引き返し、
ミッドウェー島上空の戦闘で、零戦2+艦爆1+艦攻4が
未帰還となったため、残りはちょうど100機。
実に南雲機動部隊の保有兵力の4割を占める。 >>718の続き
0530時の敵情を振り返ってみると、
ミッドウェー島に対する第一撃は効果不十分であり、
友永隊長より、再攻撃要請があった。
また、発見された敵空母は1隻であり、
附近に他の空母が所在するかは不明。
仮に居ないとしても、数日後にハワイから
救援に駆け付けることが予想される。 >>719の続き
このような状況において、
友永隊100機を”無為に”失うという決断は、
指揮官にとって、到底考えられない選択肢だったでしょう。
目の前の米空母一隻を沈めたら、
それで終わり、ではないのです。 >ミッドウェー島に対する第一撃は効果不十分であり、
>友永隊長より、再攻撃要請があった。
これだけじゃ何がどう不十分だったかって分からないのになんで艦攻の兵装転換したんだろう
迎撃隊の抵抗にあったせいで不十分だったなら
それこそ艦攻なんでつれていかずに護衛戦闘機ふやすべきだし
そうまで再攻撃を急ぐってことは補給中の機体の地上撃破にあるなら
水平爆撃なんてあたるもんじゃないし急降下爆撃と戦闘機の機銃がメインでしょ
機体の殲滅は終わってて施設の破壊だけが不十分だったならリスクを追って急ぐ必要はないし
友永大尉がもどってきて「不十分」の中身をきいてから再攻撃の編成を決めてもよかったのでは? >>721
「拙速は巧遅に勝る」という言葉があります。
兵装転換や即時発進の件で南雲を批判する人は、おおむね山口少将の「拙速を貴ぶ」方針を指示しているワケですが
その「友永が帰ってきてから」というのは拙速どころか「鈍遅」とでも言うべきでしょう。
もしそんな判断をしていたら、南雲は完璧に無能だと言えます。 おっとミス
「拙速どころか」→「巧遅どころか」
あと捕捉ですが、とにかく「米空母が待ち伏せしている」事を一度忘れてみましょう。
僚艦と水平線しか見えない赤城の艦橋に立っているつもりで考えてみましょう。
友永が帰ってくるまで、敵基地からの攻撃を受けっぱなしにするつもりですか? >>721
飛行場が健在の状態で放置できると?
味方空母のみならず上陸部隊に対する脅威を除去するのも重要なのです。 >>721 のんびりした話ですなぁ
>友永大尉がもどってきて「不十分」の中身をきいてから
テンプレ>>1(MI作戦概要)にも追加しましたが、
>情況により、同日再度ミッドウェーを攻撃することがある。
すでに0220時に再攻撃の予令を出しているので、
既定路線にしたがったと考えるのが自然でしょう。 >>722-723 友永隊長が戻るのを待っていたら、
いまさっき南雲機動部隊を攻撃した敵機は、一度島に戻って
再攻撃を仕掛けてくるでしょう。
>>724 いつもながら、
英東洋艦隊とミッドウェー基地航空隊は軽視される法則
発動でござる。 >>720の続き
一般に、南雲長官が即時発進を却下した件については、
「南雲は(水雷屋だから)航空戦の何たるかを知らぬ」
と批判されるのが常ですね。
まさに、酒席参謀殿が指摘されるところの
>「拙速は巧遅に勝る」という言葉があります。(>>722) >>727の続き
森史朗氏(→>>580)なんか,その典型で、
「古来より”兵は拙速を聞く”との言葉がある。
航空戦では、相手より一歩先んじた者が勝負を制する」
(『ミッドウェー海戦』 森史朗/著)第二部p110 >>728の続き
「南雲中将は、決して自分から判断を下さない将官であった。
水雷戦のエキスパートでありながら、航空戦指揮は
不得手だとして、指揮をすべて航空参謀にゆだねる
他人まかせの、一途な頑固さがあった。
未知の分野には手を出さず、得意な分野だけを
大事にする守旧型リーダーである。
そして革新による変化をひどく恐れる臆病なところがある」(p115) >>729の続き
ひどい言われようですよねぇ
”自分は航空戦の素人だ”と自覚して、部下に任せるのだとしたら、
むしろ柔軟な部類に入ると思いますが、頑固って何だろう・・・
真珠湾攻撃から半年間、米国を始めとする連合国軍は
こんな情けない指導者相手に、ボロ負けを重ねていたのでしょうか。
まったく歴史のミステリー >>721
日本海軍は当てる気満々でしたがね
80番陸用爆弾で空襲しているのは大威力の爆風で地上撃破を狙っているから
滑走路に穴空けて滑走不能はあまり狙ってないというか、あまり効果的とは思ってない
ナゼの疑問を持つ前にもうちょっと基本的な事からを調べた方がいいんじゃないと思う >>730の続き
閑話休題
国会図書館の中に憲政資料館がありますが、
そこで南雲長官の残した手紙などを閲覧することが出来ます。
中には、海軍大学校時代の講義ノートなどもあり、
本職も「余白に落書きとかしてないかな?」と思って
探してみましたが、見つからなかったです。
真面目に勉強してたんですね・・・当たり前か >>732の続き
ノートの中身も、古今の戦史や魚雷の構造や射法理論、
三角関数やら微分積分の公式がたくさん出てくる
難しい内容で、とても頭の悪い人だとは思えなかったのですが、
本当に”機動部隊指揮官”としての南雲長官は、
耄碌してしまっていたのでしょうか。 >>722-726
緊急を要するケースで艦攻の水平爆撃が必要な可能性が思いつかない
再攻撃が必要となるケースで緊急を要するのは
まだ航空機が残っているケースでその場合動きの重い艦攻は的になるし邪魔なだけ
だからすぐに二次攻撃を出すなら戦闘機と補給中の機体地上撃破のための艦爆だけでよかったかと
艦攻が必要となる施設攻撃メインであれば午後や翌日でも十分だったんじゃないっていいたかった
まあ相手に合わせてもっとも効果的な編成を臨機応変に変えられないなら仕方ないけど… >>731 そうですよね。
ハワイ作戦前の訓練では、静止目標に対して
水平爆撃の命中率は80〜100%
外しでもしたら、恥ずかしくて母艦に帰れません。
>>734 緊急度の話は、なかなか難しいですね。
第二次攻撃からは強襲になるので、敵機の地上撃破を
狙うのは現実的ではないかと。
>臨機応変に変えられないなら仕方ないけど…
まったく。すべてGFが悪いのだ! >>733の続き
南雲長官を再評価するには、(逆説的ではありますが)
一度ミッドウェーから離れてみる、というのが本職の持論です。
ミッドウェー海戦は有名で、その展開が劇的だったこともあり
話のネタになりやすい。
しかし、ミッドウェー”だけ”を見て、空母戦とは・・・を
語ろうとすると、かえって本質を見誤る危険がある。 >>737の続き
そこで他の海戦と比較しながら、吟味することを、
当スレでは重視しています。
本来なら、真珠湾攻撃がその役割を担うはずなのですが、
現実は残念な結果と言わざるを得ません。
たいていの評論家の批判を読むと、
真珠湾とミッドウェーで、言ってることが真逆なのです。 >>738の続き
例えば、先にあげた森史朗氏の『ミッドウェー海戦』
「本日敵機動部隊出撃ノ算ナシーなんとのどかな敵情判断だろう!
行方が分からない米機動部隊が、突如姿をあらわすかもしれない。
この甘すぎる情勢判断は、米海軍の戦意を軽んじきった驕りの
気分に満たされている」 (第二部)p55 >>739の続き
いや、まったくその通りと思いますが、
同じ人が、ハワイ作戦での南雲長官を
「第二撃を行わずに、港湾施設や石油タンクを残して去った」
と批判するのですよ。
え?ハワイ沖では、「米機動部隊が、突如姿をあらわす」
危険性を考慮しなくて良いのでしょうか・・・ >>740の続き
そこで、今回とりあげるのは印度洋機動作戦の方。
本海戦では、再攻撃要請→兵装転換→敵艦隊発見と
ぷちミッドウェーとも言える経過を含む、興味深い戦いです。
南雲長官は、孫子の兵法も知らないような
航空戦のズブの素人だったのか。
検証していきたいと思います。 >>733
開戦前に赤城に少尉候補生が訪問した時に豊田候補生は南雲長官
の独特の敬礼を「猫まねき」と表していた。
例えるなら加藤茶の警官の敬礼かな? 南雲は水雷戦でも大した実績はないし
空母戦もミッドウエイが初めてだろう >>743
これは秀逸な改変素材。
山口は潜水艦でも大した実績はないし
空母戦もミッドウエイが初めてだろう
山本は日露戦争でも大した実績はないし
艦隊指揮もミッドウエイが初めてだろう
他でも応用できるな。
諸葛亮は成都攻略戦でも大した実績はないし
実戦指揮も南蛮征伐が初めてだろう
ドズルはMS戦でも大した実績はないし
要塞防衛もソロモンが初めてだろう
などなど・・・ >>735 その手があったか!
>>742 山本長官の美しい敬礼とは対照的だな。>猫まねき
豊田穣氏だと、南雲少将が三戦隊司令時代に金剛を訪問し、
甘いものをたくさん出してくれたという話がありますね。
>>743 となると、多聞丸も初陣みたいなものか。
>>744 ちょいと参謀サン、
小澤長官が抜けてますぜ。
>>741の続き
印度洋機動作戦は、ミッドウェー海戦の2ヶ月前、
昭和17年4月上旬に、インドのセイロン島空襲を
実施した作戦です。
陸軍のビルマ攻略支援と、インド洋の制海権確保のため、
英東洋艦隊および、同方面の航空兵力の捕捉撃滅を
企図したもの。 >>746の続き
ミッドウェーとの大きな違いは、攻略を伴わない機動空襲作戦
なので、上陸日に縛られることはない。
参加空母は加賀を除く5隻。
加賀さんが、なぜ欠席したのかと言うと・・・(お察しください)
4月5日にコロンボを空襲し、英重巡2隻を撃沈、
9日にはツリンコマリを空襲し、英空母1隻他を沈めた。 >>747の続き
今回の焦点となるのは、コロンボの方です。
5日黎明の0900時、機動部隊よりコロンボ攻撃隊が発進。
指揮官はハワイと同じく、淵田総隊長。
同時に索敵機(水偵5機)も発進。 >>748の続き
港内の商船や港湾施設を破壊したが、効果不十分と見て、
1128時、淵田隊長は再攻撃を要請。
「第二次攻撃ヲ準備サレタシ、
港内ニ輸送船20隻アリ、地上砲火アリ、
敵機数機アリ、高度1000ニ密雲アリ」 >>749の続き
これを受けて、南雲長官は1152時に
「第三編制、第三兵装トナセ、
第二編制収容後、発艦ノ予定」
と下令した。 >>750の続き
第二編制とは、第一次攻撃隊(コロンボ空襲隊)で
零戦36機(赤城9・蒼龍9・飛龍9・瑞鶴9)
艦爆38(瑞鶴19・翔鶴19)
艦攻54(赤城18・蒼龍18・飛龍18)
第三編制とは、第二次攻撃隊で
敵艦隊出現に備えて、対艦装備で待機中
零戦?(資料無し)
艦爆53(赤城17・蒼龍18・飛龍18)
艦攻36(瑞鶴18・翔鶴18) >>751の続き
「第三兵装トナセ」とは、
対艦装備すなわち雷装を解いて、
陸用爆弾に交換せよ。
兵装転換の始まりです。
まるでミッドウェーの予行演習のようですよね。 ミッドでは島攻撃中は敵艦隊は出てこない(島を無力化した後に出てくる)前提の作戦だったけど
インド洋では
この時も第二次攻撃隊を雷装待機させてたのはそう命令されてたから? ミッドでは島を攻撃中は敵艦隊は出てこない、
攻略作戦で数日近海にとどまるので敵艦隊が出てくるならその時という前提の作戦だったけど、
インド洋では敵艦隊出現のタイミングはどう想定されてたの?
コロンボ攻撃時には(暗号解読されない限り)出てこないが、二回目のトリンコマリ攻撃時は用心すべきか?
だって一回目の攻撃で敵が近海で作戦中と知った英軍はこれを探し出して迎撃しようとするだろうから。 70 : 名無し三等兵2017/06/02(金) 12:24:41.19 ID:POHQXSsn
ミッド攻撃中に敵空母は出てこないこと前提になってるのに
の人かな
前提扱い大好きとしか思えない 後々特攻を多用するぐらいなら
ウェークから一式飛ばして
強行偵察すべきだったよな
洋上に不時着すれば、搭乗員の救助
はできただろう >>753 良い視点だと思います。
>インド洋では第二次攻撃隊を雷装待機させてたのはそう命令されてたから?
ミッドウェーだけを見ていては、気付かない点ですよね。
正解を先に言ってしまうと、
GFからの命令ではなく、機動部隊が独自に立案したもの。 >>759の続き
印度洋機動作戦は、南方作戦の一環なので、
上級司令部は、GFではなく南方部隊(近藤信竹中将)です。
その作戦命令は、
南方部隊電令第139号
「機動部隊ハ、機宜スターリング湾発、ジャバ南方、
スマトラ南西方海面ヲ経テ、セイロン島方面ニ進出、
4月初頭、同方面ノ敵艦隊ヲ奇襲、マラッカ海峡ヲ経テ、
南支那海ニ帰投スベシ」
(『戦史叢書(26)蘭印・ベンガル湾方面海軍進攻作戦』)p626 >>760の続き
これだけです。
攻略作戦ではないので、Nマイナス○日とか細かい日程は
決められていないし、
「4月始め」というおおまかな攻撃予定日以外は、
基本的に「機宜行動」、すなわち機動部隊が好きなように行動せよ、
という内容ですね。
ミッドウェーの作戦計画が、まるで”姑の小言のように”
細かい(うっとおしい?)ものであったことが分かるでしょう。 >>754 そうですね。
>インド洋では敵艦隊出現のタイミングはどう想定されてたの?
日本側はアッヅ環礁の存在を知らなかったので、
敵艦隊は基本的に港内に居るから、それを叩くという
真珠湾の時と同じ想定だったかと。
>>755 いえいえ、作戦とは、敵を”ある前提”に設定した上で
計画されるものですから。
「あらゆる事態に対処できるように」とか、
「最悪の事態を想定しなければならない」とか、
言葉にするのは簡単ですが、現実的ではありません。 >>756 そんな未来の戦法を過去に持ってくるなんて
反則ですがな。
>>757 潜水艦で回収かな
>>758 まるで「戦時中に2chがあったらスレ」みたいですね。
スラバヤ沖海戦生放送とか見てみたい。 >>752の続き
ちなみに、「第三兵装」とは、
艦攻→80番陸(800kgの陸用爆弾)
艦爆→25番陸(250kgの陸用爆弾)
ともに敵基地攻撃用の兵装ですね。 >>764の続き
再攻撃要請→兵装転換なんて、
我々からすると、嫌な予感しかしませんが、
その予感は的中します。
1300時に、利根水偵より
「敵巡洋艦ラシキモノ2隻見ユ、
出発点ヨリノ方位268度(ほぼ真西)、150浬
針路160度・速力20節」
そら、おいでなすった!
敵は巡洋艦2隻ですが、附近に空母がいるかもしれませんよね。 >>765の続き
事前の敵情分析によると、
インド洋方面の英東洋艦隊は、
空母2(ハーミス、インドミタブル)
戦艦3(リベンジ、ロイヤルソブリン、ラミリーズ)
重巡4(コーンウォール、ロンドン、スーザン、キャンベラ)
更に近い将来、戦艦2隻・空母2隻が増派予定とされ、
戦艦キングジョージ五世とウォースパイトがすでに
本国より回航中との情報もありました。 >>766の続き
コロンボに向かった第一次攻撃隊の目標も、
空母→戦艦→巡洋艦
の順となっていました。
残念ながら港内は空っぽでしたが・・・
さてどうする? 南雲長官! >>768
綴りはHERMES
読みは
ハーミス
ハーメス
エルメス >>765
この時に巡洋艦の周辺を索敵機で調べたけど東洋艦隊を発見できず。
けど南雲長官の判断は間違ってないよね。
だって現に巡洋艦は東洋艦隊主力に合流しようと航行してたんだから。 >>768 まぁ、外国語なんて、そんなもんですよ。
「ギョエテとは 俺のことかと ゲーテ言い」
先のアゼルバイジャンGPで、ハミルトンにぶつけて
物議をかもしたフェラーリのセバスチャン・ベッテルも
デビュー当社は”フェテル”って呼ばれてましたし。
>>769 ちなみに公刊戦史は「ハーメス」になってます。
本職が「ハーミス」と呼んでいるのは、単に語感が好きな
だけで、深い意味はありません。 >>770 そうですね。
南雲機動部隊は、前日に英飛行艇に発見されているから、
あわてて脱出したことは容易に想像できる。 >>767の続き
南雲長官は、直ちに敵艦隊攻撃を決意、
利根と筑摩から触接維持用の水偵を発進させると共に、
第一報から20分後の1323時、
「第三編制ハ、敵巡洋艦攻撃ノ予定、
艦攻ハ出来得ル限リ雷装トス」
対鑑兵装への復旧を命じている。 >>773の続き
第三編制とは、先に説明した通り(>>751)
第二次攻撃隊で、1時間半ほど前に爆装転換を
下令したばかり。
それを急いで元に戻せと、これまたミッドウェーと
同じですよね。 >>774の続き
ところが、注目すべきは二行目の方で、
>艦攻ハ出来得ル限リ雷装トス
必ずしも、艦攻(雷装)による”全力攻撃”に
こだわっているわけではない。 >>775の続き
続いて、1330時には
「第三編制、発進可能時機知ラセ」
と問い合わせています。
>>751のとおり、艦攻は五航戦が出すことになっていたので、
原少将は1357時に、
「出発準備完成ハ、1600ノ予定」
と回答しています。
やはり艦攻36機を雷装に戻すには、ゆうに
2時間は必要というわけです。 >>771
TyrellP34のパトリック・デパイユのマシンには「たいれる」「どぱいえ」
と書いてあったのを思い出したw >>771
こんな川柳を思い出した。
「朕はもう 崩御崩御と 称徳言い」 >>777 六輪車の頃ですな。>たいれる
今じゃ外人が変な漢字のTシャツを着る時代
>>778 不敬な!
ま、確かに、シャワーを浴びて、腰にタオルを巻いて
ベッドであぐらをかくと、膝が三つできますからな。 >>776の続き
ミッドウェーの時と同じく、発進準備が整うのは、
艦攻より、艦爆の方が早そうだ。
南雲長官は、艦爆隊の完成予定を確認した後、
1418時になって、
「第三編制(制空隊欠)、1500発進、
敵巡洋艦ヲ攻撃セヨ、
進撃針路235度、敵針200度・速力24節
右ニ間ニ合ワザルモノハ、後ヨリ行ケ」
最後の一行に、南雲長官の焦慮を感じ取れますね。 >>780の続き
整備兵たちの奮闘もあって、艦爆隊は全機
1500時の発進予定時刻に間に合い、
1449時 赤城艦爆隊(17機)
1459時 飛龍艦爆隊(18機)
1503時 蒼龍艦爆隊(18機)
”艦爆の神様”こと、江草少佐間に合ったに率いられた九九艦爆53機は、
英巡洋艦2隻(ドーセットシャー、コーンウォール)を発見、
驚異的な命中率で、これを瞬殺してしまったため、
後から出撃させる予定だった、艦攻隊の発進は取り止めとなりました。 >>781の続き
しかし、その詳報が入るまでの南雲長官は、
1610時に
「敵巡洋艦ハ、ケント型ナリ、
第五航空戦隊ハ、艦攻及ビ艦爆約半数ヲ以テ、之ヲ攻撃セヨ」
発進予定の1700時に準備が間に合った機体、
半数だけでも出そうという心積もりだったのです。 >>779
>ベッドであぐらをかくと、膝が三つできますからな。
長官!見栄を張るのも大概になさいませ。 発見できなかったが英巡洋艦がいた以上、東洋艦隊は近いと判断できるよね。
こうした場合、作戦行動を続けてセイロンの英軍基地を叩いて敵艦隊をおびき出すんだろうか? ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています