・軍事・歴史知識で過去を改変
主人公は軍事オタクの高校生。修学旅行で広島を訪れた際に、海軍が女の子だらけの別世界へ転移してしまいます。
地名は若干異なるものの、基本的には史実をなぞっていく別世界。
主人公は、第二次世界大戦時の海軍をモチーフにしたゲームの知識を基に、山本たちに的確な助言を与えていきます。
山本たちは、主人公のことを未来人と認識しており、彼の言うことは信じてくれる傾向にあります。
ただ、主人公の助言による改変が別世界の展開に影響を与えてくると、主人公にも先が読めなくなりますので、ストーリーが進む程主人公にとって厳しい展開になりそうです。
未来が読めなくなった主人公がどんな行動を選択するのか、本作を読む上で注目したいところです。

・美少女たちの刹那的な魅力を描いた作品
本作は十代の美少女たちが、自身の青春を戦争に捧げ、第二次世界大戦を戦っていく様子を描いています。
実在の海軍軍人を基にしているためか、”記号”的なキャラクターではなく、どこか人間味のあるキャラクターになっているように感じます。
どのキャラクターたちも必死に時代を生き抜こうとしており、その”刹那的な魅力”を読者に見せることが、本作の最も重要視しているポイントではないかと思います。

以上、「艦これ」がブームになり、一躍メジャーになってきたジャンルの作品。気になった方がいらっしゃれば、是非手に取ってご覧になってください。