有機ELは輝度と寿命に課題が残り、価格も高価になりやすい。今後はカラーフィルター方式の
さらなる改善や、印刷生産方式によるRGB独立タイプの登場も期待できるが、時期ははっきりしない。
マイクロLEDは原理的にディスプレイに適しており、理想的な方式に思えるが、生産性も含め、
一般家庭で購入できる価格帯の製品が登場するまでには少し時間がかかりそうである。

ここで注目したいのがミニLEDというわけだ。すでに確立されている液晶方式をベースに表現力
をアップ。信頼性、コスト、消費電力などの面から、「今の家庭」にタイムリーな技術と
言えそうだ。2020年の夏は、ミニLEDを用いた8K液晶テレビでのスポーツ観戦が“普通”になるかも?