高級(何が?)イヤホンにも関係ある話でもしようか
以下、夢の無い話をします。
例えば16芯ケーブルで話を進めようか16芯はL/R、+/ーそれぞれを4本のケーブルで繋いでいる 
ということです。素人目には『おぉ〜っ!すげ〜!』
って感動するかもしれませんが
本来なら8本で事足りるのにわざわざ4分割して音に何の影響があるのかを考えてみてください
16本束ねても8本で束ねた太さとたいして変わらないということは
1本の太さは1/4程度に細くなっているということ
もっと言うと、被覆が4倍になった分 肝心な中のリード線は1/4以下になっている可能性が高いということです
線の本数は増えたけど、電気を通すリード線の本数は減るという
なんとも本末転倒な仕様である可能性が高いという事を理解しておいた方が良いでしょう
ちなみ、大電流を流す訳では無いのでリード線の本数が少なくても音質には一切影響は無いので安心して下さい
そしてここからが一番肝心な話しなのですが、このケーブルの線材は何か特殊な仕様のようですが、スマホや音楽プレーヤーなどの中身(基板)の配線パターンは銅箔ですただの銅です
もっと言うと電子部品ははんだで溶接されているので、音声信号はイヤホンジャックまで銅箔や錫や鉛(はんだの組成)を通って来ているのです
つまり、イヤホンジャックからイヤホン本体のコネクタの間だけ配線をどうこうしても、音質が悪くなることはあれど
良くなるなどと言う都合の良い事は起こりません
分かりやすい例えをするなら、蛇口からシャワーヘッドの間のシャワーホースをどんな素材に変えても、細いホース4本に分割しても出てくるシャワーの水は変わらないのと一緒です
こういうことを言うと、『銀メッキ線は表皮効果で高音がキラキラするのも知らないのか?!』とか言い出す方がいらっしゃいますが、そんな方に言いたいのです
『表皮効果が現れるには、ある程度のメッキ厚が必要なのは当然ご存知かと思いますが、SPEC上メッキ厚を公表している商品に出会したことがありますか?』と
更に専門的な観点から言わせてもらいますと、銅線の表面に銅よりも抵抗値の小さい銀をある程度の厚さでメッキすれば、裸銅線より表皮効果を期待出来と思われがちですが
それは理想的な銀メッキ線だった場合のはなしであって理想通りにはいかないのが現実