どこがダメなのか
@古いソフトでの簡便解析結果を最新の高速化されたソフトがあるのに追証しようとしていない不誠実さ
A勝率の偏りを是正しないでデータを解析するという誤りを犯したこと
たとえ、信頼できる最新のソフトで解析したとしても、集めた棋譜のなかに混在している敗局の割合が多い棋士ほど平均悪手率はよくない
勝局だけを解析したら良い数値になり、敗局だけを解析したら悪い数値になるのは当然だ
44歳までのタイトル戦の棋譜の平均悪手率の羽生と45歳以降の中原との死闘以降、勝率を悪くしながら挑戦した66歳までのタイトル戦の棋譜の平均悪手率の大山では、羽生のほうがよく見えるのはあたりまえなのだ
Bまた、大山名人のように、手が広く終盤が長く悪手が出やすい振り飛車の棋譜の平均悪手率と羽生のように研究しやすく変化の余地が少ないことが多い相居飛車の棋譜の平均悪手率を比較してしまうという間違いも犯した
振り飛車の平均悪手率と比較できるのは対振り飛車の平均悪手率だけだ

C調べてみると羽生の対振り飛車の棋譜には悪手が多く見られ、全盛時の大山振り飛車と対戦して勝てるレベルではなかったので、論文の誤りが決定的になった