>>890
これのことだね

 私が長考していると、大山さんが私の視線のゆくえをじっと追っていることに、あるとき気づいた。私は一つの変化を深く突っ込んで読んでゆくたちなのである。 
 次の対局で、私は大山さんの線を意識して追ってみた。すると、盤全体をくるくると見回し、一か所に五秒ととどまっていない。大山将棋は盤面全体を広く読んでいるのである。
『私の履歴書』

こっちはネタ元は知らないが山田道美の大山評

 大山さんの将棋の特徴は盤面全体に広く浅く注意力が行き渡っているのが特徴である。
 局所的なものにとらわれない自由さと広い注意力がある。
 どのような局面になっても、手が5〜6手ずつきちんと読んである。