せっかく棋譜を紹介してやっても棋譜内容でその凄さを理解することができない棋力で、大山より羽生が強いだの、現代棋士が強いだのと主張するのは笑止千万だ
棋譜で理解できないのなら、大山は2013年の電王戦のツツカナより強いと仮定すると理解しやすい
この時代のツツカナだと悪手が多いがこのツツカナに勝てる現代棋士が何人いるか
当時の棋士も練習対局で優勢になってから勝つのが大変でいつの間にか逆転されたと地力が違っていたことを認めている

先手船江五段(現六段)、後手ツツカナ(2012年世界選手権3位)の観戦記にはこう描写されている

仕切りなおしのような2度目の終盤は船江が小さなミスを重ね、チャンスを何度も見送り、それをほぼノーミスでツツカナが対抗するという、人間とコンピュータのもっともそれらしい展開となっていった。人間は疲れ果て、コンピュータは冷酷に指し手を進める。最後は完全に読みきられ巣穴に引きずり込まれた感がある。レールに乗せられ、コンピュータばかりに好手が目立つ。それにしても玉を広げる32金、先手必死の勝負手45金に対する51香、決め手ともいえる42馬、どれもこれもが鮮やかで、なんという強さだろう。

「負けました」という船江の声が響き渡った。187手という激闘についに終止符が降りた。しかし当然のことながらコンピュータは沈黙を守ったままだ。嬉しくもまた悔しくもない。そこには膨大な演算の痕跡がただ残されているだけなのだろう

第2回将棋電王戦 第3局 電王戦記(筆者:大崎善生)

評価値グラフは水匠

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