「理事の経験がなかったのでやはり大変な部分は多かったですし、また理事になってからは生活が一変しました。それまでは自由な時間がたくさんあるのがふつうだったのですが、理事になってからは将棋会館に行ったり外回りの仕事などで、スケジュールがびっしりと埋まるようになりました。

自由な時間はほとんどなくなり将棋の研究もできなくなりました。まるで別の仕事に転職してしまったような感じだったですね。

新しく勉強しなければならないことも多かったのですが理事職には新鮮さもありまして、自分が少しずつ職務をこなしていけるようになっていった部分を実感できることもありました。理事としての仕事にやりがいを感じていたというのもありました。

理事に就いた直後に藤井聡太さんの活躍が世間に注目されるようになって、将棋界が危機を乗り越えプラスの方向に進んでいくことができたのは、当時の新メンバーの理事にとって幸運なことだったと思います」
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