https://news.yahoo.co.jp/articles/3c96ed3afb842b739dca424a9b7e75ecf38e1a89

 第2図は、2018年のB級1組順位戦・菅井竜也七段とH八段の対局での中盤の部分局面。菅井は「7九角」を矢印の動きで、相手の「6八と」を飛び越えて▲4六角と進めたのだ。
これは、いったいどうしたのか……。

 菅井は自信ありげに▲4六角と銀取りに指した。Hはうまく指されたと思って2分ほど考えていると、あぜんとした表情の記録係が指摘して、反則がやっと発覚した。
菅井は第2図の前に、▲6八角でと金を取り、△6七歩成▲4六角という読み筋だったが、3手目を先に指してしまった。前述の大野と同じ例だ。

 それにしても菅井だけでなく、相手のHも反則に気づかなかったのは不思議だ。6筋のと金がその瞬間だけ消えて、見えなかったのだろうか。
菅井の反則負けはネット上で話題になり、「ワープ角」や「レントゲン角」と呼ばれた。