アメリカ憲法の呪縛 [著]シェルドン・S・ウォリン

「トクヴィルの目には、アメリカを際立たせている大部分のものはアメリカが経験してこなかったものによると映った。
すなわちそれは、絶対君主制と中央集権化からなる旧体制の政治であり、
大部分は過去から継承されてきた種々の不平等とそれらに対応する諸特権からなる封建社会であった。
・・・わたしの主張はこのテーゼとは逆で、アメリカには封建制の伝統があったと考える。つまり、政治理論においてみるならば、
重要な点は、アメリカ革命がフランス革命とは異なり、封建割に反対する革命ではなく、封建制を支持する革命だったということである」