正忍記

[紀州流の忍術書、全3巻。1681年(天和1)藤一水子(とういっすいし)の著。
一水子は本名を名取三十郎正武(なとりさんじゅうろうまさたけ)といい、
家伝の甲州流に楠不伝(くすのきふでん)の新楠(しんくすのき)流軍学を加えて名取流をたて、54年(承応3)紀州藩に新規召し出されて紀州流を称し、
1708年(宝永5)和歌山で病死した。忍兵を唐間(とうかん)・嚮導(きょうどう)・外間(がいかん)・忍者(にんじゃ)・盗人(とうにん)の5品(ほん)に分け、術の原理や用法上の秘訣(ひけつ)を論じ、
忍術の根本精神を明らかにし、正しい忍者のあり方を説いている。]

こうだそうだから、」記憶喪失した男の書きこみに「正忍伝」とあるのは、誤記ではないのか。また、「幕府へ奏上した」の「幕府」は紀州家の誤りではないかと思うが、どうか。